
カワサキモータースジャパンは、イタリアが誇るモーターサイクルブランド『bimota(ビモータ)』の最新モデル「KB998 Rimini」を2025年9月1日に発売すると発表した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:bimota
ビモータの工房があるイタリアの都市「リミニ」をその名に冠する
Ninja ZX-10RRのエンジンを搭載したビモータ製スーパーバイクが、ついに正式発表された。すでにスーパーバイク世界選手権を走っている同名マシンのストリート向けモデルで、価格は693万円、発売日は2025年9月1日だ。
モトコルセが代理店を務めるテージH2、カワサキモータースジャパンが導入したKB4、KB4RCに続き、新生ビモータとして4機種目の日本上陸となる。
KB998 Riminiは、2025年2月24日までに125台を製造。さらに同年12月31日までに125台を追加で製造予定。FIM(国際モーターサイクリズム連盟)の規定に準拠するため、2026年にはさらに合計500台が生産される予定だという。まさに選ばれし者だけが手にできる、特別なモーターサイクルだ。
bimota KB998 Rimini[2025 model]
ビモータの伝統に則り、シャーシはクロームモリブデン製のメインフレームとビレットアルミニウム合金プレートのハイブリッド。サスペンションにはSHOWA製φ43mmBFFフロントフォークと、BFRC liteリヤショックを装備する。リヤショックは垂直に配置(ニンジャZX-10RRは水平)し、上部のエキセントリックシャフトによって取り付け位置を上下に15mm調整可能だ。
エンジンはスーパーバイク世界選手権で7度のチャンピオンを獲得したZX-10Rの最新ユニットであるNinja ZX-10RRの並列4気筒を搭載。IMU(慣性計測装置)を活用したKCMF(カワサキコーナリングマネージメントファンクション)、S-KTRC(スポーツカワサキトラクションコントロールシステム)、KQS(カワサキクイックシフター)に加え、パワーモード選択やエレクトリッククルーズコントロールなど、ストリートユースでの機能性も備える。
ビモータの職人が手仕事で仕上げたカーボンファイバー製フェアリングには、ダウンフォースを発生するウイングレットを装備。KB998 Rimini専用のECUが速度やブレーキ操作を監視し、160km/hまでダウンフォースを提供、160km/hから200km/hの間ではドラッグを最小限に抑えるために水平位置に調整。ブレーキが作動すると、最大のダウンフォースを提供する。
このほか、調整可能なエンジンマウントやアルミ削り出しスイングアーム、ブレンボ製ブレーキシステム(φ330mm フロントセミフローティングディスク、M50モノブロックキャリパー、ラジアルポンプマスターシリンダー、φ220mmリヤディスク)、マルケジーニ製7本スポーク鍛造アルミニウムホイール、ピレリ製ディアブロスーパーコルサSPタイヤ、アクラポヴィッチ製サイレンサー、アシスト&スリッパークラッチなど、考え得る装備はすべて備えていると言っていいだろう。
bimota KB998 Rimini[2025 model]
日本への入荷台数は明らかにされていないが、2025年内の生産台数が世界で250台とあって、入手するのはかなりの狭き門になりそうだ。欲しい人は急げ!
bimota KB998 Rimini[2025 model]
車名 | KB998 Rimini |
全長×全幅×全高 | 2085×862×1205mm |
軸距 | 1454mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 830mm |
キャスター/トレール | 23.5°/102mm |
装備重量 | 207kg |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ |
総排気量 | 998cc |
内径×行程 | 76.0×55.0mm |
圧縮比 | 13.0:1 |
最高出力 | 200ps/13600rpm |
最大トルク | 11.3kg-m/11700rpm |
始動方式 | セルフスターター |
変速機 | 常時噛合式6段リターン |
燃料タンク容量 | 17L |
WMTCモード燃費 | ── |
ブレーキ前 | φ330mmダブルディスク+4ポットキャリパー |
ブレーキ後 | φ220mmディスク+2ポットキャリパー |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 |
タイヤサイズ後 | 190/55ZR17 |
乗車定員 | 1人 |
価格 | 693万円 |
車体色 | 白×赤×黒 |
発売日 | 2025年9月1日 |
KB998 Riminiのディテール
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