
昭和世代のライダーに刺さったフォーサイトだけでなく、モリワキは平成世代のライダーにも刺さるマフラーを用意。それが20年ぶりに復活するセンターアップ+右サイドの異形の2本出し=ZERO GPマフラーだ!
●文:宮田健一(ヤングマシン編集部) ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:モリワキエンジニアリング
MotoGP黎明期のレプリカマフラーだ
このマフラーは4スト990ccが導入されて、世界GPがMotoGPに代わった翌年の2003年に、ホンダRC211VエンジンのモリワキMotoGPレーサー・MD211VFに採用されたのが始まり。その技術をフィードバックし、公道用としてCBR600RR用に市販されたのが2005年のことだった。
復活する「ZERO GP」も、やはりCBR600RR用で対象は現行の2024モデル以降(型式8BL-PC40)。4-1-2のフルエキゾーストで、最新の法規制をクリアしながら実用中間域とトップエンドの大幅な出力アップを実現したという。同時にアイドリング域ではジェントル、アクセルを開けるとスーパースポーツらしい抜けの良いパワフルサウンドを奏でるように設計された。
すでに第1ロットの先行予約は実施済み。この他、スリップオンのZEROマフラーを使用している既存ユーザーには、組み合わせてZERO GPになるコンバートKITも用意している。乞うご期待!
MORIWAKI Full Exhaust ZERO GP ANO for CBR600RR(’24-)
【MORIWAKI Full Exhaust ZERO GP ANO for CBR600RR(’24-) 】20年前もZERO GPマフラーの対象とされ、平成峠ライダーの人気モデルだったCBR600RR。再び最新モデルで伝説マフラーが復活する。現在スリップオンのZEROを使用中のCBR600RRオーナーに向けたコンバートキットは21万4500円。●価格:32万4500円
センターアップ+右サイドのデュアルサイレンサーが、MotoGPマシンの雰囲気をCBR600RRに与えてくれる。
ZERO GP ANOのサウンドを聞く
モリワキのMotoGPレーサー・MD211VF
“Moriwaki Dream”を意味するMDの名を冠し、MotoGPに挑むために作られたモリワキレーサー。2003年にデビューし、2005年までの3年間で9戦に出場した。
マフラー以外の600RRパーツも
2021年式以降のCBR600RRに適合するバックステップKIT(6万6000円)はノーマル/モリワキ製どちらのマフラーにも対応するよう設計。4ポジションが選べるほか、正逆チェンジ/純正クイックシフター/サイドスタンド使用も可と、幅広いユーザーをカバーする。
マスターシリンダーキャップやオイルフィラーキャップなど、ビレットパーツ類はこれまでSILVER/BLACK/Ti GOLDの3色展開だったが、今後はカラバリを増やしていく予定。展示車両は車体色と同じブルーのパーツを用いて統一感を高めていた。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(モリワキエンジニアリング)
森脇護氏が考案した画期的なアルミフィン構造 画期的なアイデアマンとしても有名なモリワキエンジニアリングの創始者・森脇護氏。そんな氏が数多く考案した製品群の中でも代表作のひとつに挙げられるのが、1980[…]
モリワキイズムを変えずに継承していく モリワキの面白さは、ライダーが主役のもの作りだと思っています。サーキットを速く走るにはどうしたらいいのか、ライダーの意見を聞いて解決策をプロダクトとライダーの両方[…]
【モリワキエンジニアリング取締役名誉会長・森脇護氏】1944年、高知県生まれ。愛車だったホンダCB72のチューニングをヨシムラに依頼し、それをきっかけにPOPこと吉村秀雄氏に師事し、チューニングを学ぶ[…]
CB1300SF/SB“ファイナルエディション”としての存在感をもっと強く! 今回、CB1300SF/SBファイナルエディション向けにラインナップされたマフラー/ステップ/ドレスアップパーツなどには、[…]
XSR900GPとの組み合わせでよみがえる”フォーサイト” ベテラン、若手を問わずモリワキのブースで注目したのは、1980年代のモリワキを代表するマフラー、「FORESIGHT(フォーサイト)」の復活[…]
最新の関連記事(マフラー)
森脇護氏が考案した画期的なアルミフィン構造 画期的なアイデアマンとしても有名なモリワキエンジニアリングの創始者・森脇護氏。そんな氏が数多く考案した製品群の中でも代表作のひとつに挙げられるのが、1980[…]
ホンダの大排気量並列4気筒エンジンをジェントルかつスポーティーに TSRは鈴鹿のマフラーメーカー「アールズ・ギア」とともに世界耐久選手権(EWC)を戦い、リプレイス用のマフラーも同社と共同開発していま[…]
懐かしのスタイルに最新技術をフル投入! 2025年3月の東京モーターサイクルショーで詳細が発表されたヨシムラヘリテージパーツプロジェクト。対象機種は油冷GSX-R750とカワサキZ1となっており、GS[…]
標準車用も後日リリース予定! ストリートファイター系のスパルタンなルックスで登場したホンダCB1000ホーネット。人気はブレンボやオーリンズなどの特別装備を持つ上位グレードの「SP」だが、このSPの純[…]
低音域で重厚感のあるサウンドを実現 軽快なスポーツライディングと都会的なデザインが融合したX-ADVに、IKAZUCHIの存在感とパフォーマンスをプラス。 純正のマフラーは車体に溶け込むような控えめな[…]
人気記事ランキング(全体)
森脇護氏が考案した画期的なアルミフィン構造 画期的なアイデアマンとしても有名なモリワキエンジニアリングの創始者・森脇護氏。そんな氏が数多く考案した製品群の中でも代表作のひとつに挙げられるのが、1980[…]
MotoGP黎明期のレプリカマフラーだ このマフラーは4スト990ccが導入されて、世界GPがMotoGPに代わった翌年の2003年に、ホンダRC211VエンジンのモリワキMotoGPレーサー・MD2[…]
勝手に妄想、クーリーレプリカ! スズキの『8』プラットフォームに新顔の「GSX-8T」と「GSX-8TT」が登場した。まずは欧州や北米で発売され、順次日本にも導入の見込みだ。 この新型については以前ヤ[…]
1位:ワークマン「ペルチェベストPRO2」使用レビュー ワークマンの「ペルチェベストPRO2」を猛暑日で徹底検証。最新モデルはペルチェデバイスの数が昨年モデルの3個から合計5個に増加し、バッテリーもコ[…]
美しい孔雀の羽根の色味が変わる特殊ペイントで仕上げた新グラフィック 『エクシード-2』は、カブトがラインナップするオープンフェイスの上級モデルで、赤外線(IR)と紫外線(UV)を大幅にカットしつつ、空[…]
最新の投稿記事(全体)
ケーヒン/ショーワ/ニッシン/日立を統合した“日立Astemo(アステモ)”が4月より“Astemo”へ 自動車業界で「100年に一度」と言われる変革期を迎えるなか、キャブレターや電子制御スロットル、[…]
電子制御スロットルにアナログなワイヤーを遣うベテラン勢 最近のMotoGPでちょっと話題になったのが、電子制御スロットルだ。電制スロットルは、もはやスイッチ。スロットルレバーの開け閉めを角度センサーが[…]
2019年モデル:2本立てで復活 一時は2017年モデルのファイナルエディションを最後に、一部マーケット(インドネシア等)向けを除き、生産が終了していたが2019年モデルから国内でも復活。 空冷773[…]
Honda Rebel 500(2020) 大人気モデルへと成長したレブル250と同じスタイリング&ボディサイズでありながら、約2倍の排気量となる471ccの直列2気筒エンジンを搭載したレブルシリーズ[…]
国内のカウル認可後に生まれた、1980年代半ばのネイキッドたち オンロードモデルの中で、定着して久しいネイキッド(英語のNAKED=裸という意味)というカテゴリー名。今では「カウルの付かないスタンダー[…]
- 1
- 2